■4月20日 MINEサーキット 丸山33Rテスト＆公式タイムアタック
MIENサーキットの「すいチャレ改」に参加。
コースレコードとなる1分29秒285をマークしました。
メインストレートでの最高速度は264.706km/h。
タイヤにはA048 265/35-18 Mコンパウンドを使用。
■2月26日 セントラルサーキット 丸山33Rテスト＆公式タイムアタック
この日はテストだけでなく、正式なタイムアタックを兼ねてセントラルサーキットへ。
まずはテスト。昨年から仕上げてきたオリジナルの四駆システムの煮詰めも進み、回頭性の良さと同時に、「流れないリア」を実現。結果として非常に積極的に踏んでいけるクルマに仕上がってきました。そのほか、リアラジエータ化やフロント足回りの見直し（ダンパー変更など）やセッティング変更など、細かな調整を施し、ドライバーの井入さんにクルマを託しました。
更なる煮詰めを行いながら、いったいどんなタイムが出るか…。 まずは中古タイヤ（265/35-18・Mコンパウンド）でコースインし、さっそく1分19秒4をマーク。セッティングを確認し、いよいよ新品タイヤに交換。
本番のタイムアタックで記録したタイムは1分19秒050。
これはセントラルサーキットで歴代2位にあたるタイムで、思いのほか大きな手ごたえを感じることが出来ました。
まだまだ課題を残した状態で、今後はエアロパーツなど空力面の見直しをすすめ、丸山さんとともに更に煮詰めて行きたいと思います。今後に展開にご期待ください。
■9月20日オートポリス HKSドラッグミーティング＆HKSハイパーラップ
朝一番からゼロヨンに出走。もちろんサーキット仕様そのままで、もちろんラインロックも無ければタイヤもSタイヤのまま。大きなキャンバーもまったくそのままという状態。当社スタッフ鈴木のドライブで出たタイムは10秒211！400メートル地点終速222km/h（ブースト1.75kg/c㎡）。
一速、二速のトラクションは大変低く、ゼロヨンマシンのそれとはまったく別世界。そんな状況でのこのタイムは十分納得のいく結果だと思います。
そしてそのままの状態でハイパーラップにエントリー。 まずは午前中セクションのドライバーは丸山さん本人。今回はタイムよりも、クルマに乗る楽しみを重視して走りました。タイヤはやはり、使い古しのテスト用Sタイヤです。ひとつひとつ確認しながらの走行で2分2秒台を連発。しかし丸山さん、このマシンのポテンシャルの凶暴さに改めて驚いていました。
午後のセッションは最初の一周目だけ、前回のリベンジをかけてトトロさんがドライブ（今回はＨＫＳさんに許可を貰い、二人のドライバーで出走）。お古のタイヤのローテンションを行い、まだタイヤのアタリも出ない状況下で、いきなり1分58秒3をマーク。
プロドライバーですら、ローテンション後は2、3週はアタリ取りを行うのが常識的ななか、これには正直、驚かせられてしまいました。 このセクションでの丸山さんは、安全マージンをとった堅実な走行で2分2秒をマーク。クルマのポテンシャルの高さに、身も心も疲れ果ててダウン寸前とのことでした。
丸山さん、これからも一歩一歩着実に頑張ってくさいね。
ラスト残り数分で再度トトロさんがステアリングを握り、最後のタイムアタックに挑戦。今回はかなりの本気モードで、１本目の手ごたえからして、1分56秒台を狙っている様子。最終コーナーを見事なラインで立ち上がり、第１コーナーへ鋭く突っ込む。「これは来るかも！」と期待しながら再び最終コーナーからの立ち上がりを待つ…結果は2分00秒04。本人いわく「第１ヘアピンでオーバーランした」とのこと。
あとで車載カメラ映像をじっくり検証させてもらいましたが、オーバーランやシフトミスも見受けられたものの、正直そんなことはどうでも良く、鋭い突っ込みや素早いアクセル操作に、「タイムを出してやろう」という意気込みに満ちた情熱を感じ取りました。
この走りのセンスがあれば･･･もっともっとこのクルマの限界付近での挙動やパワー、そしてブレーキ性能に慣れれば、天候やマシン、そしてドライバーのコンディションが全て揃えば、1分55秒をどれだけ切って走れるか･･･今からとても楽しみです。
■9月15日ついに完成丸山２号！ オートポリスシェイクダウンテスト
やっと３カ月かかって念願の25mm延長ドライブシャフト完成！それに伴い、フロントの各種アーム類もそれぞれ延長した秘密兵器を組み込むことができました。GT-Rとは思えない回頭性の良さを実現し、ノーズの入りの良さはホントに別物です！
実は以前、ノーマルドライブシャフトに延長アームを組み合わせてテストしたことがあったのですが、長さに無理があったため、あっという間にドライブシャフトが折れてしまいました。
今回は長さに無理もなく、思いっってコーナーへアプローチする事が出来ます。
ところで、装着したタイヤは昨年末から使い込んでいるテスト用タイヤ。クルマの煮詰めが終わるまではお古でガマンし、万全の準備が整った時点で新品タイヤでの真剣勝負に挑みたいという作戦です。
今回のドライバーは33GT-Rの使い手でならしているトトロさんが担当。クルマの操作に慣れることから始めて、ときたまアテーサをOFFにして２駆にして走ってみたり…と、ひとつひとつ確認しながらペースアップ。二つの走行枠は十分にテスト走行に費やしました。そして３枠目、最終コーナーを全開で立ち上がり、タイムアタックを敢行しようとしたところ…メインストレートから１コーナーへの進入で、なんとなんとフロントバンパーが脱落！強大なダウンフォースによる予期せぬトラブルに、シェイクダウンでのタイムアタックはあっけなく終了してしまいました。
今回のテストではタイム等は残すことができなかったものの、強く実感したことがあります。それは最終コーナーでのマシンの姿勢や走行ライン、そして何より車速の高さ。これはこのクルマのポテンシャルの高さと、それを操るドライバーのセンスの良さ。思わず「コレはやるよ」と確信させられました。
■8月22日MINEサーキット 6月20日から２ケ月ぶりの走行！
今回のテストの目的は、開発中の独自のアテーサ制御システムの安全性とポテンシャルのさらなる確認。そしてマル秘ブレーキの安定性と性能テスト。
また、従来までのブースト設定1.5kg/c㎡を1.8kg/c㎡へアップさせ、それにともなう細かいセッティングの煮詰めを行いました。
ドライバーはオーナーの丸山さんと、当社スタッフの鈴木が担当。 アテーサの方は、性能面においてはクルマのコントロール性とトラクションの良さにて抜群の手ごたえを得ることができました。丸山１号機に比べるとまったく別物と言っても良いほどの安定性を実現しています。しかし、今回は多少のオイル漏れも発生。今後はさらなる安定性向上を目指して行きたいと思います。
マル秘ブレーキはコントロール性の良さは感じられたものの、初期制動の甘さなどまだまだ気になるポイントが多かったため、今後も時間をかけてセットアップさせていきたいと思います。
エンジンセッティングに関してはもっとも得意としているところで、運転していた丸山さんも思わずニッコリの下から上までのバリバリパワーでバッチリ決まりました。MINEのメインストレートで6速の上まで一気に回ってしまいます。
このままのセットアップ(サーキットの足回り+タイヤはそのまま）でゼロヨンを走っても、9秒99を狙えるのではないか？といえるくらいの手ごたえです。
オーナーの丸山さんが「イイ汗かいた」と喜んでくれていたので、サポートを担当した私たちとしても大変やりがいを感じてニッコリの一日でした。
■6月20日HSR九州サーキット OPTION2杯
HSR九州最速決定戦
この日は事実上のシェイクダウンとなりました。
前日ギリギリまで４駆システムの調整が続けられました。
当日になってもまだ完璧ではなく、タイムアタック前のテスト走行枠でもまだテスト状態。
このときに良い手ごたえ（特に安全性の問題が気がかりでした）が得られなければ本番のタイムアタックはあきらめるつもりでしたが、
「とりあえず、何とか走れそう。データ取りの意味も含めてタイムアタックに挑戦しよう」（ ドライバーの福ちゃん）
…ということで、 本番にも参戦することになりました。
ところでこの日は、あの台風6号の影響でフェーン現象が発生。
北部九州の気温は35～37度という真夏状態。
タイムアタックには過酷な状況下で、いったいどこまでいけるのかが気になります。
まず本番ひと枠目。
福ちゃん本人も事実上この日が初のドライブだったため、
まずはブーストを控えめに1.4kg/c㎡でブレーキや足回り、探りながら走行。
ゆっくり走りながら最後の１周でペースアップし、このときに１分22秒8を記録。
本人いわく「まだまだ余裕の状態だから、さらにタイムアップが望める」とのこと。
そして本番ふた枠目。
ブーストを1.5kg/c㎡に上げて出走。
1周ずつクルマの状態やブレ―キングポイントを探りながら、徐々に攻めて行く作戦をとりました。
1周目のアタックで1分22秒4を記録。そのまま2周目で1分21秒7。
次に一周クールダウンを挟み、この日ではもっとも本気のタイムアタック。
順調にコーナーをクリアしていくと、いきなり雨が降り出しました。
徐々に強くなり、雨粒も大きくなっていきましたが、アクセルを緩めることなくタイムアタックを継続。
後半はかなりスリッピーな路面状況となりましたが、
それでもなんとか1分21秒356を達成。
これがこの日のベストタイムとなりました。
当日の過酷な気象条件に加え、
昨年から使用している中古タイヤ（A-048）での手探り状態での走行にもかかわらず、
これだけのタイムを出せた事には大変満足しています。
大きな夢への階段の第一歩を 実感できた一日でした。
■6月13日MINEサーキット
丸山さん本人のドライブでテストを行いました。
独自の４駆の制御方法やブレーキマスター無しでのオルガン式ブレーキの採用など、
一号機にない全く新しいシステムの導入の為、ひとつひとつ確かめながらテストしました。
安全性やさまざまな挙動や効果などを確かめ、 色々と試すうちに４駆システムに問題が発生。 テスト中止となりました。
その中でもサスペンションの動きもすばらしく、
車重が1210kgという軽さが効いて、今後の展開が非常に楽しみに思えるテストでした。
でも、課題はまだまだ山積みです。